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小学生の子育て、育児。教育、専門家のコラム


中学受験「勉強しているのに成績が上がらない」~その勉強法、間違っています~ 理科・社会篇

中学受験「勉強しているのに成績が上がらない」~その勉強法、間違っています~ シリーズ一覧 私は20年以上学習塾で指導していますが、個別で指導する場合、指導依頼の7割が算数で、2割が国語です。算数・国語の2科目で入試を行う学校も少なからずあるため、このような割合になるのかもしれません。しかし、4科目が必修の学校を受験する予定にも関わらず、理科と社会を受講しない、という方も多くいらっしゃいます。保護者の方に理由を伺うと、「暗記科目だから、家で自分でやらせます」とおっしゃいます。その言葉通り、テストで高得点をとる子もいます。「家庭できちんと勉強できているな」と […]


中学受験「勉強しているのに成績が上がらない」~その勉強法、間違っています~ 国語篇

中学受験「勉強しているのに成績が上がらない」~その勉強法、間違っています~ シリーズ一覧 例年になく、夏休みらしくない夏休みが終わりました。昨年までとは全く違うカリキュラムや形態で夏期講習を行った塾も多かったでしょう。何かと落ち着かない情勢の中でも、受験を控えたお子様たちは一生懸命に学習に取り組んでいることと思います。その一生懸命は成績アップにつながっていますか。「頑張っているのに点数につながらない」とお悩みのお子様や保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 中でも国語は、成績を上げるのが難しい教科と言われています。国語が苦手な子は、何でできないの […]


3-3 大人のレジリエンスを高める方法 ~育児と発達心理~

3章 レジリエンス (特別コラム) 大人のレジリエンスを高める方法 ~育児と発達心理~ 子供のレジリエンスを高めるために一番大事なのは子供に精神的にもっとも大きい影響を及ぼしている養育者のレジリエンスを高めることです。養育者の言動を見て子供は自然とそれを真似るようになるからです。それでは、大人のレジリエンスを高める方法を3つ簡単に紹介したいと思います。 1.規則正しい運動でストレスを溜め込まないようにしましょう。 週に3回以上、一回30分以上の運動が効果的だと言われています。一度に過度な運動はむしろ害となります。ハーバード大学の精神科の医師であるジョンラ […]


3-2 レジリエンスを高める育児法 ~育児と発達心理~

3章 レジリエンス 2節 レジリエンスを高める育児法  ~育児と発達心理~ 「自分の失敗を笑い、そしてそこより学べ。自分の苦労を笑い草にしつつ、それから勇気をかきあつめよ。困難を笑い飛ばしながら、それに打ち勝て。」これは人気小説「赤毛のアン」に出て来る言葉です。赤毛のアンはレジリエンスの代表的な人物と言われています。彼女は孤児として不幸な子供時代を過ごして、恵まれていない状況にあったのにも関わらず、賢くて愛情あふれるきちんとした女性に育ちます。彼女は緑屋根の家に住んでいる心が温かい老夫婦の養子となることをきっかけに愛情あふれる環境、いい友達関係、近所との […]


3-1 レジリエンスとは? ~育児と発達心理~

3章 レジリエンス 1節 レジリエンスとは? ~育児と発達心理~ 「一人の子どもを育てるには、一つの村が必要である。(It takes a village to raise a child.)」これはアフリカのナイジェリアで言い伝われていることわざです。子供一人を育てるのに一つの村全体の大人達の知恵と協力が必要であるという意味です。日本では子供一人を育てるのに必要な教育費(幼稚園から大学まで)は780万円から3000万円と言われています。つまり、子供一人を育てるには社会全体の知恵や協力だけではなく、経済的にも相当な負担がかかるということです。大事な我が子 […]


中学受験「勉強しているのに成績が上がらない」 ~その勉強法、間違っています~ 算数篇

中学受験「勉強しているのに成績が上がらない」~その勉強法、間違っています~ シリーズ一覧 新型コロナウイルスによる感染症の影響で、子どもたちは学校に行くことできない日々が続きました。現在では多くの学校が再開されたとはいえ、先行きは不透明なままです。中学受験を控えたお子さんをお持ちのご家庭では、年間カリキュラム通りに塾の授業は進むのか、夏休みの短縮や土曜日の登校などもある中で、夏期講習などにも通うことができるのか、と不安を抱えていらっしゃることと思います。 5月13日に文部科学省から発出された「中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた令和3年度高等学校入学者選 […]


2021年度小学校入試に於ける学校選びの秘訣 ~ 小学校受験対策 ~

<ミスマッチで子どもを不幸にしないために> ~ 新型コロナウィルス、COVID-19 の流行の影響を受けて ~ 今年ほど学校選びがむずかしい年はない。 理由は3つ。学校説明会や私立小学校フェアなどが軒並み中止となり、情報過疎が起こっていること。受験準備の遅れから、子どもの準備が間に合わない、望む学校のレベルに達しない可能性があること。併願予測や過去問対策が通用しないこと。不利な状況であることは間違いがないが、学校選びは子どもの一生を左右しかねない大きな問題。親の責任において、最善を尽くす以外方法はない。そのためには何をすべきか。必ず(1)から順に進んでい […]


セルフエスティームとレジリエンスへの影響 ~ 育児と発達心理学講座 ~

2章 愛着 3節 セルフエスティームとレジリエンスへの影響 育児と発達心理学講座 一覧 「成功とは失敗がない状態ではなく、困難や試練を克服した状態の事を言う」。筆者が最近読んでいる本の書き出しに書いてある言葉です。この本によると、偉人達は大変な困難や試練を乗り越えて、偉人になったのではなく、むしろ困難や試練にぶつかったため、偉人になったのだと記されています。つまり、困難や試練を経験した時、挫折し諦めるのではなく、自分の能力を信じ続け、努力を惜しまなかったとからさらに成長することができた結果、偉人と呼ばれるようになったわけです。もしかしたら、どんな状況でも […]


2021年度入試に起こる変化について ~ 小学校受験対策 ~

新型コロナウィルス、COVID-19の流行は、間違いなく2021年度小学校受験考査に影響を及ぼす。長引いた休校、休園、学校説明会等公開行事の相次ぐ中止による情報過疎、幼児教室にも通えず、受験準備は停滞、更には9月入学なども議論され、今年の年長児はウィルスに翻弄されることとなる。一連の影響が、秋の考査をどのように変えるのか、現時点でもはっきりしていることをお伝えする。受験を制する者は情報を制する者。知ることは受験準備を有利にする。是非頭に入れておいていただきたい。 <三密対策> 入試を行うことは止むを得ない。しかし、あくまで「十分な対策の上で」となる。ただ […]


秘伝!おうちでできる♪小学校受験準備<Vol.1>

~ STAY HOMEで差をつけよう ~ 幼稚園受験・小学校受験の「秘伝!シリーズ」一覧はこちらから 自粛期間が長くなっています。幼児教室もお休み、春の学校説明会の開催も厳しい情勢です。進まない受験準備、情報不足…。一体どうすればいいのと不安なご家庭も多いことでしょう。でも、これは神様がくれた贈り物だと切り替えて、豊かな時間に変えましょう。大好きなお母さまと一緒にできる家庭学習は、とくに今の時期の年長児には大きな意味があります。お母さまがちょっとしたプロのコツを知ることで、ベテラン講師同様の指導が家庭でも可能です!そこで今回からは、最前線の講師のノウハウ […]


新型コロナウィルスによる学校の対策

(韓国、アメリカ、日本の比較) ~ そこから見える日本の小学校の対応、その問題点と今後の課題 ~ 4月4日東京で新型コロナウィルスの感染確認された人は118人になり、とうとう1日の新たな感染者数が100人を超えました。2月の末、休校から始まった「無理やり春休み」はもうすぐ終わります。しかし、新型コロナウィルスは収まるどころかますます増え、東京だけで、一日の感染者数の新記録を日々更新中です。現在、日本の感染者数は氷山の一角でしかないと海外では言われています。感染者数が世界で一番多いアメリカでさえ(2020年4月4日基準)、在日アメリカ人の帰国を呼び掛けてい […]


高校受験 英語の早期教育のデメリット

2019年11月1日、文部科学省が大学入試における英語民間試験の2020年度の導入を見送る方針を固めたことが報道されました。英語に民間試験を導入することになったのは、「読む・聞く・書く・話すの4技能」を測定するためです。これまでのセンター入試は「読む・聞く」の2つの技能を問うものでした。それに加えて「話す力」「書く力」も測ることになり、これらの力を問うために民間試験を使うことにしたのです。 今回は見送りとなったとはいえ、受験生の「読む・聞く・書く・話すの4技能」を測定したい、という文部科学省の方針は変わらないと思われます。 また、2020年から、小学3、 […]


中学受験 過去問にいつ、どのくらい取り組むか

9月以降、6年生は通塾日数が増えたり授業時間が長くなったりと、夏休み以前にも増して忙しい日々を送っていることと思います。また、学校では最高学年として、委員会やクラブ活動、学校行事での役割も大きなものとなってきます。 それに加えて、この時期には過去問にも取り組み始めなくてはなりません。過去問は一般に「第1志望校は5年分、第2志望校は3年分、滑り止め校も1年分」に取り組むのが良いなどと言われます。受験科目が4科目、1科目40分のテスト時間とすると、これだけの量をこなすには、解くだけでも単純計算で24時間が必要となります。 忙しい毎日を送る受験生のお子様にとっ […]


養育者のセルフエスティーム(自尊感情)と世代間伝達

「我が子に自分みたいな人生を送って欲しくない」、「自分よりはもっと幸せになって欲しい」と思ってはいませんか?もし、そうであるとしましたら、子育てを見直す必要があると思います。なぜならば、親のセルフエスティームは愛着と同じように世代を受け続き伝達するからです。(詳しくは筆者の「愛着タイプと養育の特徴」をご覧になってください。)つまり、親が高いセルフエスティームを持つと子供も高いセルフエスティームを持つ可能性が高いとのことです。 まず親のセルフエスティームを知るために表1.にMimura & Griffiths (2007)がRosenbergのセル […]


人格形成とセルフエスティーム(4高)

ハーバード大学のジョセップ教授は「セルフエスティームは、成功するのに必要な要素の一つである。」と主張しました。環境にあまり影響されず、自分を信じ、ありのままの自分を受け入れることができるセルフエスティームは、万が一失敗したとしてもその挫折感は軽いはずです。つまり、失敗にめげない事はトコトン挑戦し続けるエネルギー源となり、数多い挑戦は成功する確率をも上げるわけです。要するに、セルフエスティームがその人の人生に大きくかかわっていると言えるでしょう。 それでは、高いセルフエスティームはどのような人格形成に影響を及ぼすのでしょうか? セルフエスティームが人格形成 […]


セルフエスティームを高める育児法2

3. 安心して自分の考えを話せるような環境づくり。 人間は様々な感情をもっています。肯定的な感情も否定的な感情も人間だからこそ感じる大切な感情なのです。子供が感じる肯定的感情だけではなく、否定的な感情も受け入れましょう。子供は自分の否定的な感情も親が受け入れてくれれば、自分の感情をそのまま表現しやすくなります。その否定的な感情さえ受け入れてあげることが子供に自分が愛されている、あるがままに受け入れてもらえていると感じさせる最高の方法だと思います。親としては難しいことかもしれません。教育をしなくてはという気持ちが強いからこそ、子供の否定的な感情の時、否定を […]


セルフエスティームを高める育児法1

セルフエスティームとは簡単に言えば、根拠のない自信です。「よくわからないけど、諦めさえしなければ、きっとうまくいくはず。私は短所もたくさんあるけど、長所もたくさんあり、今の自分が好きだ。」なんて思えたらこの世の中を生きていてどんな困難にも、めげずに乗り越えられそうですよね。それほど、実は高いセルフエスティームは生きて行く際に強い味方になるのです。それでは、セルフエスティームを高める育児法を5つ紹介したいと思います。今回ははまず2つを紹介したいです。 1. 褒めるより励ます 「褒めて育てる」というのが流行っています。しかし、一歩間違えればかえって悪影響を与 […]


セルフエスティームと自尊心は同じもの?

前回自分を信じることがセルフエスティームと言いましたが、決して自尊心とは違います。多くの本にセルフエスティームを自尊心と訳してありますが、筆者はセルフエスティームと自尊心は違うと思うのです。 友達にいやなことを言われ「自尊心が傷ついた(私は結構できる方だと思っていたけど、ひどいことを言われ傷ついた)」と表現するのですが、この時の自尊心はけしてセルフエスティームではないのです。セルフエスティームとは人に何かを言われたぐらいで簡単に傷つくものではないのです。つまり、よく使われている自尊心とは他人が自分をどう評価するかが重要であります。 他人と自分を比較し、も […]


強い心の源:セルフエスティーム(self-esteem)

KFCの創立者であるカーネル氏は66歳にチキンの営業を始め、1009回も断られます。アメリカの歴代大統領であるリンカーンは、事業に失敗を2回、落選は4回、47歳で副大統領にも失敗し、51歳でやっと大統領になりました。エジソンも、ライト兄弟も失敗と挫折なしに、発見もなかったという事実は言うまでもありません。伝記に残る偉人はもちろんのこと、成功に導いた人の中で、すべてがスムーズにいった人は誰一人いないのです。皆沢山の失敗をし、また数多くの挑戦をし、最後に成功を掴んだのです。つまり、もしかしたら何かを発見する、成功するには高い能力よりもむしろ沢山失敗し、挫折を […]