2021年度小学校入試に於ける学校選びの秘訣 ~ 小学校受験対策 ~


<ミスマッチで子どもを不幸にしないために>

~ 新型コロナウィルス、COVID-19 の流行の影響を受けて ~

今年ほど学校選びがむずかしい年はない。
理由は3つ。学校説明会や私立小学校フェアなどが軒並み中止となり、情報過疎が起こっていること。受験準備の遅れから、子どもの準備が間に合わない、望む学校のレベルに達しない可能性があること。併願予測や過去問対策が通用しないこと。不利な状況であることは間違いがないが、学校選びは子どもの一生を左右しかねない大きな問題。親の責任において、最善を尽くす以外方法はない。そのためには何をすべきか。必ず(1)から順に進んでいただきたい。

1) 子どもの興味、関心を見極める

まずは子どもをよく、本当によく観察してみてほしい。どんなことに興味を持ち、どんなものに目が向き、何が好きで、どんなことに夢中になり、どんなときに集中しているか。時間に追われ、次々大人に与えられた課題を受動的にこなし、常に「早く早く」と母親に急かされている状態を、一度リセットしてほしい。ゆったりとした自由の中で、子どもは何に、どういう反応をしているだろう。まずはしっかり観察し、子どもの才能や適性を見つけることが大切だ。
受験期の親は、期待が大きすぎるが故に子どもに対する見方が厳しくなる。「うちの子に才能なんてありません」などと平気で言う。しかも子どもの前で言う。子どもに失礼この上ないし、私ならそんな親に育てられたくない。少し話が逸れるが、親、とくに母親は、「どんなことがあってもこの人だけは自分の味方だ」と子どもが無意識下であっても潜在的に思える存在、絶対的安全地帯でなくてはならない。それが子どもの心を落ち着かせ、安心が自信となり、挑戦心を持って世の中に歩み出せる。
神様から与えられたその子だけの賜物をどう伸ばすか、親はまずその問題としっかり向き合ってほしい。

2) 「成長した子ども」をイメージする

子どもが18歳になったとき、あるいは26歳になったとき、どうなっていてほしいと考えるか。海外の大学に留学し、世界でグローバルに活躍する人材としての社会に貢献しているのか。高い志を持って医師になり、前線に立って人の役に立つ人生に誇りを持っているのか。それとも、何か自分にとって大切な夢や目標をみつけ、熱量の限りを尽くして取り組んでいるのか。大学受験、そしてその先の人生を歩み始めた我が子の姿、それをご両親が明確にイメージすることが極めて重要だ。学校選びはそこから始まる。家庭の方向性、目指すゴールが決まっていれば、学校選びはほぼ完了だ。その地点に向け歩むのに一番ふさわしい学校は自ずと見えてくる。ただ、今年は情報量が圧倒的に少ない。とくに、学校の先生と直接的に話す機会が皆無に近い。学校側もHPを充実させたり、オンラインで説明会や個別相談会を開催したりと工夫しているが、なかなか真の姿が見えて来ない。それが今年の学校選びをむずかしくさせ、迷われ、途方に暮れるご家庭も多いことだろう。私たちGLEは、小学校受験のプロとして、まさにそのために存在すると言って過言ではない。長年蓄積した広く正確な情報、豊富な経験、さらには学校との築き上げてきたつながりをもって、的確に、個別にアドバイスを行っている。是非ご相談いただきたい。

3) 優先順位をつける

これだけは譲れないポイントを絞ってほしい。大学の有無、共学か別学か、宗教の有無、家庭によっては制服かもしれないし、東日本大震災以降は通学時間、家まで歩いてでも帰れることを重視する家庭も増えた。中学受験を望む家庭もあるだろうし、英語教育の量や質、留学制度の有無かもしれない。給食やアフタースクール、スクールバスなどの有無、あるいは先生と生徒の距離を大切にする家庭もあるだろう。家庭にとって、家庭が望む教育にとって、何が必要で何は譲れるか。そういう目で学校を見て、取捨選択していただきたい。ただし、「憧れ」や「イメージ」といった抽象的なものでは、本当に子どもに合った学校を見つけることは決してできない。

4) 子どもの得手不得手、実力を正確に把握する

入試にはペーパー難関校もあれば、発想力や工夫力を重視する学校もある。一口に行動観察と言っても、協調性を重んじる学校、リーダータイプがお好みの学校など様々だ。子どもの特性にあった入試形態の学校を選ぶ方が、当然ながら合格の確立は高くなる。アドバンテージのある部分で勝負するのが勝者になる早道。得意なことなら子どもも楽しいし、準備もスムーズに進む。そして、入試の観点は、入学後の学校の子どもに対する評価観点と必ず一致する。子どもの良さをそのまま受け入れ、認めてくれる学校を選ぶことと同義なのだ。
また、子どもの実力、仕上がり具合を把握することも大切だ。模試の結果で一喜一憂する必要はないが、母親から見て、たとえば偏差値で言い表すとどれくらいだと思うのかが一つの指標。50(ちょうど真ん中)なのか、70(超優秀)なのか、45(みんなよりちょっと遅れているかも)なのか、あるいは55なのか。その程度のざっくり感で構わない。10メートル泳げるようになったからトライアスロンで出られるわけではないし、逆もまた然り。学校には求めるレベルというものがあり、同質の子どもが集まるのが私立。身の丈に合った、よりふさわしい学校を選ぶことも大切な要素となる。
 
(1)と(2)が明確であるならば、あとは私どもにお任せいただきたい。学校と子どものミスマッチで被害を受けるのは間違いなく子ども。親にとって何にも代えがたい大切な子どもが、学校選びの失敗で不幸になるのはあまりにも悲劇だ。それを避けるため、とくに情報過疎の今年は私どもの出番と心得ている。何よりも大切な学校選び。この学校で本当によかった、大成功だったと卒業するときに思えるよう、是非一緒に頑張りましょう。お気軽にご相談ください。

2020年6月11日 GLE幼・小受験チーム

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